エンドポイントとアプリケーションの数が増えるにつれ、システムに常に最新のパッチを適用することは難しくなる。ITチームは、ユーザーや重要システムへの影響を最小限に抑えながら、更新プログラムを迅速に展開する必要がある。
パッチ管理ソフトウェアは、組織全体でこのプロセスを自動化するのに役立つ。ただし、脆弱性の優先順位付けや、修復に対する管理者の制御方法は、プラットフォームによって大きく異なる。
最適なアプローチも組織によって異なる。大企業では、数千台のエンドポイントを対象にきめ細かな制御が必要になる一方、小規模なITチームでは、わかりやすい自動化が重視される場合がある。また、パッチ適用をより広範なエンドポイント管理やセキュリティ運用と統合したい組織もある。
NinjaOne、HCL BigFix、Heimdal、Acronis、Tenable、Action1、ManageEngineを比較し、各プラットフォームがパッチ管理にどのように取り組み、どのような組織に適しているのかを検証した。比較では、各製品が組織による更新管理とエンドポイントのリスク低減をどの程度効果的に支援できるかを調べている。
- 2026年版 パッチ管理ソフトウェアのベスト7
- NinjaOne Autonomous Patch Management
- HCL BigFix
- Heimdal Patch & Asset Management
- Acronis RMM
- Tenable Patch Management
- Action1
- ManageEngine Patch Manager Plus
- 2026年版の最適なパッチ管理ソフトウェアを評価した方法
- 評価基準
- よくある質問
- 要点
- Syxsense Manage
- Tanium Patch
- Automox
- BMC Helix Automation Console
- Ivanti Patch
- Red Hat Satellite
- Kaseya VSA
- BigFix
- Micro Focus ZENworks Patch Management
- Quest KACE Systems Management Appliance
- SecPod SanerNow
- NinjaOne
- パッチ管理ソフトウェアの主な機能とは?
- パッチ管理ソフトウェアはどのように選ぶ?
- 要点:パッチ管理ツールとソフトウェア
2026年版 パッチ管理ソフトウェアのベスト7
パッチ管理ソフトウェア | 最適な用途 | 対応プラットフォーム | 総合スコア |
| NinjaOne Autonomous Patch Management | エンドポイントへのパッチ適用の自動化 | Windows、macOS、Linux | 4.7/5 |
| HCL BigFix | 大規模で複雑なエンタープライズ環境 | Windows、macOS、Linux、AIX、Solaris、VMware ESXi | 4.7/5 |
| Heimdal Patch & Asset Management | セキュリティ重視のパッチ適用 | Windows、macOS、Linux | 4.6/5 |
| Acronis RMM | バックアップとパッチ適用の統合 | Windows | 4.5/5 |
| Tenable Patch Management | リスクベースの脆弱性修復 | Windows、Linux、macOS* | 4.7/5 |
| Action1 | 単体型・汎用パッチ適用 | Windows、macOS、Linux | 4.7/5 |
| ManageEngine Patch Manager Plus | 柔軟なクロスプラットフォームのパッチ管理 | Windows、macOS、Linux | 4.7/5 |
*Tenable Patch Managementは、対応するmacOSデバイス上のサードパーティーアプリケーションにはパッチを適用できるが、macOSオペレーティングシステム自体にはパッチを適用できない。
NinjaOne Autonomous Patch Management
自動化されたエンドポイントへのパッチ適用に最適

総合スコア:4.7/5
- パッチの自動化:4.9/5
- プラットフォームとアプリケーションの対応範囲:4.7/5
- セキュリティと脆弱性管理:4.7/5
- 展開制御とレポート:4.7/5
- 使いやすさと管理:4.9/5
- 価格と透明性:4.4/5
NinjaOneは、不要な複雑さを加えずにエンドポイントへのパッチ適用を自動化したい組織にとって、堅実な選択肢だ。
Windows、macOS、Linux環境に対応する。ポリシーベースの自動化により、更新プログラムをいつ展開するかをチームが制御できるほか、再起動管理と事前承認によって手作業による保守を減らせる。
パッチ適用は、単体の機能ではなく、NinjaOneのより広範なエンドポイント管理プラットフォームの一部だ。ITチームやMSPは、監視やリモートアクセスにもこのプラットフォームを利用できる。スクリプトによって、エンドポイント管理を自動化するための選択肢も広がる。
この統合されたアプローチにより、主にパッチ適用を目的とした別のプラットフォームを維持するのではなく、エンドポイント管理を統合できる。
ユーザーフィードバックでは、わかりやすいインターフェースと一元管理の使いやすさが評価されている。レビュアーは、プラットフォームの自動化機能も高く評価している。一方で、レポート作成やカスタマイズの柔軟性をさらに求める声があり、サードパーティーアプリケーションの対応範囲を広げてほしいという指摘もある。
メリット
- ポリシーベースの強力なパッチ自動化
- Windows、macOS、Linuxをサポート
- 一元化された使いやすい管理
- 監視とリモートアクセスを統合
デメリット
- レポートのカスタマイズ性はさらに拡充の余地がある
- より広範なエンドポイントプラットフォームは、パッチ専用の購入者には過剰な可能性がある
価格:NinjaOneが公開している価格は、エンドポイント10,000台で1台あたり月額$1.50からとなっている。ただし、これはAutonomous Patch Management固有の価格ではなく、より広範なNinjaOneプラットフォームの開始価格だ。購入者は、環境や選択するサービスに基づく個別見積もりを依頼する必要がある。
専門家のヒント:チームがNinjaOneのエンドポイント管理機能をどの程度利用するかを検討しよう。パッチ適用を既存のITワークフローに統合できれば、プラットフォームの価値はさらに高まる可能性がある。
最終評価:NinjaOneは、他のエンドポイント運用と併せてパッチ管理を行いたいITチームにとって実用的な選択肢だ。別の単体ツールを導入せず、パッチ適用を簡素化したい組織に特に適している。
HCL BigFix
大規模で複雑なエンタープライズ環境に最適

総合スコア:4.7/5
- パッチの自動化:4.8/5
- プラットフォームとアプリケーションの対応範囲:5.0/5
- セキュリティと脆弱性管理:4.8/5
- 展開制御とレポート:4.9/5
- 使いやすさと管理:4.0/5
- 価格と透明性:4.0/5
HCL BigFixは、大規模で多様なIT環境におけるパッチ管理で際立っている。より広範なBigFixプラットフォームに含まれるパッチ管理モジュールのBigFix Patchは、分散したエンドポイントをほぼリアルタイムで可視化しながら、一元的な自動化を実現する。
HCLによると、BigFix Patchは数十万台のエンドポイントにまたがるパッチを管理できる。WindowsとmacOSに加え、複数のLinuxディストリビューションをサポートする。対応範囲はAIXとSolarisにも及ぶ。VMware ESXiにも対応している。
Fixletテクノロジーは、パッチ適用プロセスの中心的な役割を担う。エンドポイントエージェントが各デバイスを評価し、適用対象となる更新プログラムを特定してから、ダウンロードとインストールを行う。このアプローチにより、管理者は個々のエンドポイントの要件に基づいてパッチを適用できる。
顧客レビューからも、一元化されたプラットフォームで複雑な環境に対応できるBigFixの能力がうかがえる。ユーザーは、自動化と幅広いプラットフォーム対応も強みとして挙げている。その一方で、学習曲線があり、単純なパッチ適用を求めるチームには扱いにくい可能性がある。
メリット
- 大規模環境に対応する卓越した拡張性
- 幅広いオペレーティングシステムに対応
- 強力な一元的可視化と展開制御
- 堅牢な自動化およびコンプライアンス機能
デメリット
- 軽量なパッチ適用ツールよりもセットアップと管理の負担が大きい
- 初めて利用するチームには学習が必要
価格:2026年、HCL BigFixは見積もりベースの価格体系を採用している。料金は、選択する製品またはモジュール、管理対象となるエンドポイントの数と種類によって決まる。サブスクリプション期間も価格に影響する可能性がある。
専門家のヒント:標準的なWindowsエンドポイント以外にもパッチ要件が及ぶ場合は、BigFixを検討しよう。幅広いオペレーティングシステムに対応しているため、混在環境で個別のパッチ適用ワークフローを用意する必要性を減らせる。
最終評価:BigFixは、大規模な環境でパッチ適用を管理する企業にとって実用的な選択肢だ。きめ細かな展開制御により、複雑な展開を管理者がより細かく制御できる。一方、要件が単純な小規模チームには、よりシンプルなプラットフォームのほうが適している可能性がある。
Heimdal Patch & Asset Management
セキュリティ重視のパッチ適用に最適

総合スコア:4.6/5
- パッチの自動化:4.7/5
- プラットフォームとアプリケーションの対応範囲:4.6/5
- セキュリティと脆弱性管理:4.8/5
- 展開制御とレポート:4.5/5
- 使いやすさと管理:4.4/5
- 価格と透明性:4.0/5
Heimdalは、より広範なセキュリティプラットフォームの一部としてパッチ管理に取り組み、ソフトウェア更新を脆弱性管理やエンドポイント保護と連携させている。
Patch & Asset Managementは、Windows、macOS、Linux環境に対応する。オペレーティングシステムとサードパーティーアプリケーションの両方にパッチを適用できる。管理者は、ソフトウェアの更新と展開を自動化するポリシーを作成できる。アセット管理により、インストール済みアプリケーションと関連する脆弱性を可視化できる。Windowsでは、CVEとCVSSの情報をソフトウェアインベントリデータと併せて確認できる。
Heimdalは、350以上のサードパーティーアプリケーションに標準でパッチを適用できる。Infinity Managementを使えば、このカタログに含まれない自社製ソフトウェアやアプリケーションにも展開できる。
パッチ適用は、他のHeimdalのセキュリティ機能とも統合できる。これにはエンドポイント検知とDNSセキュリティが含まれ、追加モジュールによって特権管理やアプリケーション管理も可能になる。
顧客からは、自動化されたパッチ適用の利便性と、一元化されたエンドポイントの可視性が高く評価されている。インターフェースとカスタマーサポートも、よく挙げられる強みだ。
メリット
- 脆弱性修復を重視したアプローチ
- Windows、macOS、Linuxをサポート
- OSおよびサードパーティーアプリケーションへのパッチ適用を自動化
- ソフトウェア資産の可視化を統合
- 幅広いサードパーティーアプリケーションカタログ
デメリット
- カスタムアプリケーションの展開にはInfinity Managementが必要になる場合がある
- 一部の機能はオペレーティングシステムによって異なる
価格:Heimdal Patch & Asset Managementは、デバイス単位の年額で価格が設定される。購入者はHeimdalのオンライン計算ツールを使い、エンドポイント数に基づいて費用を見積もれるが、最終的な価格は営業担当者との相談によって決まる。
専門家のヒント:すでに利用している、または導入を予定しているHeimdalのセキュリティモジュールを確認しよう。脆弱性データや資産データを既存のセキュリティワークフローに組み込める場合、Patch & Asset Managementの価値はさらに高まる可能性がある。
最終評価:Heimdalは、パッチ管理をセキュリティ運用と密接に連携させたい組織にとって実用的な選択肢だ。より広範なプラットフォームにより、パッチ適用を単独で管理する必要性も減らせる。
Acronis RMM
バックアップとパッチ適用の統合に最適

総合スコア:4.5/5
- パッチの自動化:4.6/5
- プラットフォームとアプリケーションの対応範囲:4.1/5
- セキュリティと脆弱性管理:4.7/5
- 展開制御とレポート:4.6/5
- 使いやすさと管理:4.5/5
- 価格と透明性:4.2/5
Acronis RMMは、より広範なAcronis Cyber Protect Cloudプラットフォームの一部としてパッチ管理を提供する。
主な機能の1つが、フェイルセーフパッチ適用だ。管理者は更新プログラムを展開する前にエンドポイントをバックアップできるため、パッチによって問題が発生した場合の復旧手段を確保できる。脆弱性評価によって修復が必要なシステムを特定でき、自動承認によって手作業も減らせる。管理者は展開スケジュールと再起動も制御できる。パッチの安定性に関する情報も、更新プログラムを展開するかどうかを判断する際の補足情報となる。
Acronis RMMは、Windowsおよび320以上のサードパーティー製Windowsアプリケーションに対する自動パッチ管理をサポートする。脆弱性評価はmacOSとLinuxにも対応するが、RMMのパッチ管理自体は現在Windowsに限定されている。
顧客は、管理のしやすさを強みとして挙げることが多い。一方で、初期設定には追加の作業が必要になる場合があり、導入する機能によってはコストが増加するという声もある。
メリット
- バックアップを統合したフェイルセーフパッチ適用
- 脆弱性評価を標準搭載
- MSPのワークフローに適している
- 320以上のサードパーティー製Windowsアプリケーションをサポート
- 柔軟な展開および再起動制御
デメリット
- RMMのパッチ管理は現在Windowsを中心としている
- より広範なプラットフォームは、パッチのみを求める購入者には過剰な可能性がある
- 追加機能を導入するにつれて価格が上昇する可能性がある
価格:Acronis RMMは、Acronis Cyber Protect Cloudを通じて提供され、価格は個別見積もりとなる。料金はライセンスモデルと利用するサービスによって異なる。Acronisは価格を見積もるためのオンライン計算ツールを提供している。
専門家のヒント:更新によって問題が発生した場合に復旧手段が必要な重要エンドポイントには、フェイルセーフパッチ適用を検討しよう。
最終評価:Acronisは、パッチ管理をバックアップおよび復旧と統合したい組織やMSPにとって実用的な選択肢だ。
Tenable Patch Management
リスクベースの脆弱性修復に最適

総合スコア:4.7/5
- パッチの自動化:4.8/5
- プラットフォームとアプリケーションの対応範囲:4.6/5
- セキュリティと脆弱性管理:5.0/5
- 展開制御とレポート:4.8/5
- 使いやすさと管理:4.5/5
- 価格と透明性:4.0/5
Tenable Patch Managementは、パッチの展開を、より広範なTenableプラットフォームから得られる脆弱性情報と直接結び付ける。
この製品は単独のプラットフォームとしてではなく、Tenable Oneや、対応するその他のTenable脆弱性管理製品と連携して動作する。特定された脆弱性と利用可能なパッチを関連付けることで、チームはリスクに基づいて修復の優先順位を決められる。Tenableによると、Patch Managementは250,000を超える固有のパッチに対応する。
組織は、脆弱性の深刻度や悪用可能性などの要素に基づいて修復の期限を設定できる。ポリシー制御によって、テストや承認の要件を管理者が定義することも可能だ。Tenable Researchは、展開前に問題を引き起こす可能性のある更新プログラムをチームが評価するための追加の情報を提供する。
既存のTenable顧客にとって、この統合により、確立済みの脆弱性修復ワークフローにパッチ適用を組み込める。
メリット
- 脆弱性とパッチの強力な相関分析
- リスクベースの修復と優先順位付け
- 250,000を超えるパッチに対応
- 修復SLAとポリシーをカスタマイズ可能
- 柔軟な展開およびロールバック制御
デメリット
- 従来型のエンドポイント管理への重点は比較的弱い
- リスクベースの修復を十分に活用するには、ワークフローの変更が必要になる場合がある
価格:Tenable Patch Managementは、資産ベースの年額サブスクリプションを採用しており、価格は問い合わせが必要となる。
専門家のヒント:組織が脆弱性を特定するペースに修復が追いついていない場合は、Tenableを検討しよう。リスクベースの優先順位付けにより、どのパッチに先に取り組むべきかをチームが判断しやすくなる。
最終評価:Tenable Patch Managementは、パッチ適用を既存の脆弱性管理プログラムに結び付けたい組織にとって実用的な選択肢だ。
Action1
単体型・汎用パッチ適用に最適

総合スコア:4.7/5
- パッチの自動化:4.8/5
- プラットフォームとアプリケーションの対応範囲:4.6/5
- セキュリティと脆弱性管理:4.7/5
- 展開制御とレポート:4.5/5
- 使いやすさと管理:4.9/5
- 価格と透明性:5.0/5
Action1は、より大規模なIT管理またはセキュリティプラットフォームを導入せずに、専用のパッチ管理を求める組織にとって分かりやすい選択肢だ。
このクラウドネイティブプラットフォームは、WindowsとmacOS、および複数のLinuxディストリビューションで、オペレーティングシステムとサードパーティーアプリケーションへのパッチ適用をサポートする。脆弱性評価とソフトウェア展開によって、パッチ適用を中心とする機能を拡張できる。リモートアクセスとエンドポイントインベントリーも提供する。
顧客は、分かりやすい導入とパッチの自動化を強みとして挙げることが多い。一方で、レポートとカスタマイズの柔軟性を高めてほしいという声もある。また、リモートアクセスでパフォーマンスの問題が時折発生するという報告もある。
メリット
- 最初の200台のエンドポイントではプラットフォーム全体を無料で利用可能
- 分かりやすいクラウドネイティブな導入
- OSとサードパーティーアプリケーションへのパッチ適用を自動化
- 脆弱性評価を統合
デメリット
- 200台を超えるエンドポイントの価格は個別見積もり
- レポートのカスタマイズ性には改善の余地がある
- フル機能のRMMプラットフォームと比べるとエンドポイント管理が限定的
価格:最初の200台のエンドポイントでは、機能制限や有効期限なしでプラットフォーム全体を無料で利用できる。200台を超える場合、Action1は問い合わせによる個別見積もりで、エンドポイント単位の価格設定を採用している。
専門家のヒント:パッチ適用以外に、チームがより幅広いエンドポイント管理機能を必要としているかどうかを検討しよう。フル機能のRMMプラットフォームよりも、パッチの自動化が主な要件である場合は、Action1のほうが適している可能性がある。
最終評価:Action1は、自動パッチ管理を分かりやすく実現する。脆弱性評価を統合することで有用なセキュリティ情報を加えつつ、プラットフォームの中心をパッチ適用に据えている。
ManageEngine Patch Manager Plus
柔軟なクロスプラットフォームのパッチ管理に最適

総合スコア:4.7/5
- パッチの自動化:4.8/5
- プラットフォームとアプリケーションの対応範囲:4.8/5
- セキュリティと脆弱性管理:4.5/5
- 展開制御とレポート:4.6/5
- 使いやすさと管理:4.4/5
- 価格と透明性:4.8/5
ManageEngine Patch Manager Plusは、専用のパッチ管理に重点を置き、より広範なエンドポイントセキュリティプラットフォームにパッチ適用を組み込む形ではない。
この製品はWindows、macOS、Linuxに対応する。サードパーティーアプリケーションへのパッチ適用も提供する。管理者はパッチのスキャンとテストを自動化できる。承認ワークフローによって展開する更新プログラムを制御し、スケジュールによって展開のタイミングを決められる。
ManageEngineは、プラットフォームの導入方法にも柔軟性を持たせている。組織は、インフラ要件に応じてクラウド版とオンプレミス版から選択できる。
顧客は、自動化とサードパーティーアプリケーションのサポートを強みとして挙げることが多い。使いやすさも好意的に評価されている。一方で、レポートの柔軟性を高め、パッチ適用に失敗した場合のトラブルシューティングでより詳細な情報を提供してほしいという声がある。インターフェースについては評価が分かれている。
メリット
- Windows、macOS、Linuxをサポート
- サードパーティーアプリケーションの対応範囲が広い
- クラウドとオンプレミスの導入オプション
- パッチの自動化とスケジューリングが充実
デメリット
- インターフェースに慣れるまで時間がかかる可能性がある
- パッチ適用失敗時のトラブルシューティングには、より詳細な情報が必要となる可能性がある
- より広範なエンドポイント管理には、他のManageEngine製品が必要
価格:ManageEngine Patch Manager Plus Professionalは、オンプレミスコンピューター50台で年額245ドル、クラウドコンピューター50台で年額345ドルから利用できる。小規模環境向けには無料版も用意されている。価格はエディションと導入規模に応じて上昇する。
専門家のヒント:オンプレミスでの導入を重視するなら、Patch Manager Plusを検討しよう。この選択肢は、パッチ管理インフラの導入方法をより細かく制御したい組織にとって有用だ。
最終評価:Patch Manager Plusは、より広範なエンドポイントセキュリティプラットフォームを導入せずに、パッチ管理に特化した運用を実現する。その自動化とサードパーティーアプリケーションのサポートの組み合わせは、専用のパッチ適用ツールにITチームが期待する中核要件の多くを満たしている。
2026年版の最適なパッチ管理ソフトウェアを評価した方法
パッチ管理ソフトウェアの購入者が重視する項目を反映するよう設計した、6つの加重カテゴリーで各プラットフォームを評価した。
評価では主に各プロバイダーの最新の公式ドキュメントを用い、G2などの情報源にある第三者によるユーザーレビューで補足した。これらのレビューから、実際の利用や管理のしやすさについて追加の知見を得た。また、ベンダーのドキュメントだけでは明らかにならない、繰り返し指摘される懸念の特定にも役立った。
手作業の削減はこれらのプラットフォームの中核機能であるため、パッチの自動化に最も大きな個別ウェイトを設定した。セキュリティとプラットフォームの対応範囲にも、より大きなウェイトを設定した。展開機能は、パッチ適用プロセスを管理者がどの程度制御できるかを考慮するため、個別に評価した。
最終スコアは、文書化された機能とユーザーフィードバックを反映している。大規模な実機テストの結果ではなく、比較を目的とした編集部による評価として捉えるべきだ。
評価基準
パッチの自動化(25%):各製品がパッチの検出と展開をどの程度自動化できるかを評価した。スケジューリングと再起動管理に加え、手作業による管理を減らすポリシーベースの制御も考慮した。
プラットフォームとアプリケーションの対応範囲(20%):オペレーティングシステムとサードパーティーアプリケーションへの対応を考慮した。また、リモートエンドポイントにパッチを適用し、多様な環境をサポートできるかも各製品について評価した。
セキュリティと脆弱性管理(20%):各プラットフォームがパッチ適用と脆弱性管理をどのように結び付けているかを評価した。脆弱性の検出とCVEに関する情報に加え、リスクに基づいて修復の優先順位を付ける各製品の能力も考慮した。
展開制御とレポート(15%):テストや承認の要件を含め、パッチの展開を管理者がどの程度制御できるかを考慮した。また、ロールバック機能と、レポートによって得られる可視性も評価した。
使いやすさと管理(10%):初期設定と日常的な管理を考慮した。インターフェースの設計と自動化設定の複雑さも評価した。顧客レビューで繰り返し寄せられるフィードバックから、追加の情報を得た。
価格と透明性(10%):公開価格の有無と、環境の規模に応じたライセンス料金の変化を考慮した。無料プランとトライアルのオプションに加え、営業チームと話す前に購入者がコストをどの程度簡単に見積もれるかも評価した。
よくある質問
パッチ管理ソフトウェアとは?
パッチ管理ソフトウェアは、利用可能な更新プログラムを特定し、エンドポイント全体に展開するためのものだ。定常的なパッチ適用を自動化し、更新プログラムをいつインストールするかを管理者がより細かく制御できる。多くのプラットフォームは、パッチ適用を脆弱性管理や、より広範なエンドポイント管理とも連携できる。
大規模エンタープライズに最適なパッチ管理ソフトウェアは?
HCL BigFixは、大規模で多様な環境全体へのパッチ適用を想定して設計されている。HCLによると、このプラットフォームは数十万台のエンドポイントを管理できる。幅広いオペレーティングシステムをサポートしているため、異種混在型のインフラを持つエンタープライズにも適している。
無料のパッチ管理ソフトウェアはある?
Action1は、最初の200台のエンドポイントでは、有効期限や機能制限なしでプラットフォーム全体を無料で利用できる。200台を超えるエンドポイントを管理する組織は、個別価格を問い合わせる必要がある。
パッチ管理ソフトウェアでは何を確認すべき?
まず、プラットフォームが環境内のオペレーティングシステムとアプリケーションをサポートしていることを確認しよう。次に、自動展開を管理者がどの程度制御できるか、また、混乱を招く可能性のある更新プログラムを広範にリリースする前にテストできるかどうかを検討する。
脆弱性に関する情報は、見つかっていない更新プログラムをすべて同等に扱うのではなく、どのパッチを先に対応すべきかをチームが判断するうえでも役立つ。最後に、プラットフォームを既存のIT運用にどの程度簡単に組み込めるか、環境の拡大に伴ってもライセンスモデルが現実的であり続けるかを検討しよう。
要点
パッチ管理プラットフォームは、サポート対象となる環境やワークフローに応じて、さまざまなアプローチを採用している。
NinjaOneは、より広範なエンドポイント管理フレームワークの中でパッチの自動化を重視する。一方、BigFixは大規模で多様なエンタープライズ環境向けに設計されている。Heimdalはパッチ適用をエンドポイントセキュリティと統合し、Acronisはバックアップおよびサイバーレジリエンスと結び付けている。Tenableは、脆弱性の検出結果を修復に直接結び付ける、リスクベースのアプローチを採用する。
Action1とManageEngineは、より専用のパッチ管理に重点を置いている。Action1は充実した無料プランを備えたクラウドネイティブプラットフォームを提供し、ManageEngineはクラウドまたはオンプレミスでの導入を選択できる。
適切な選択肢は、何にパッチを適用する必要があり、展開をどの程度制御したいかによって決まる。また、パッチ適用を独立した機能として運用するのではなく、既存のセキュリティまたはIT管理のワークフローと連携させる必要があるかどうかも検討しよう。
結局のところ、効果的なパッチ管理とは、大量の更新プログラムを展開することだけではない。プラットフォームは、組織にとって最も重要なパッチに集中できるよう支援すべきだ。また、パッチを確実に展開し、修復が成功したことを確認できなければならない。
効果的な展開と修復を支援するパッチ管理プロセスを作成する方法を学ぼう。
Syxsense Manage
包括的なセキュリティを必要とする中小企業に最適
Syxsense Manageは、社内外のパッチ管理とエンドポイントの可視性を提供するクラウドベースのプラットフォームで、主要なすべてのオペレーティングシステムとサードパーティーアプリケーションにも対応する。豊富な自動化機能を備え、OS、ハードウェア、ソフトウェアのインベントリー情報によるエンドポイントインテリジェンスを提供する。システムはリスクに基づいてスキャンを実行し、セキュリティとパッチ適用の優先順位を設定する。SaaSまたはマネージドサービスとして利用できる。
主な機能
- パッチ管理:Microsoft、Mac、Linuxデバイスに対して、オペレーティングシステム、サードパーティーのパッチ、Windows 10 Feature Updatesを自動的に展開
- 可視性:主要なOSおよびIoTデバイス全体でエンドポイントの可視性を提供
- 高度な脅威検出:ソフトウェアの脆弱性、セキュリティコンプライアンス違反、潜在的なセキュリティ脅威をスキャンし、高度な脅威検出によってリアルタイムに対応
- Syxscore:セキュリティ評価ツールのSyxscoreは、環境内のエンドポイントについて、NISTおよびベンダーによる深刻度評価を提供する
- パッチの置き換え: 置き換えられたパッチを自動的に除外して新しいパッチを含めることで、時間とネットワーク帯域幅を節約
- リモート制御: 管理者は従業員のデバイスにリモートでアクセスし、問題を解決できる
メリット
- Windows、Mac、Linux、iOS、Androidに対応
- 対象を絞った展開が可能
- パッチに不具合がある場合はロールバック可能
- 新しいパッチのテストと提供を3時間で実施
デメリット
- 学習曲線が急だという報告が一部のユーザーから寄せられている
- 一部の高度な機能に関するドキュメントが不足している
価格
価格情報はベンダーのWebサイトでは公開されていないが、Syxsense Manageは以前、10台のデバイスで年間600米ドルから提供されていた。Syxsenseは、すべての製品機能にアクセスできるカスタムデモと14日間の無料トライアルを提供している。
関連記事:パッチ管理と脆弱性管理の違いとは?
Tanium Patch
分散型エンタープライズネットワークに最適
Tanium Patchは、組織がIT環境全体に最新の重要な更新プログラムとセキュリティパッチを展開できるようにする。ITチームとセキュリティチームは、パッチ適用が必要なシステムを特定し、潜在的な競合を確認して、ユーザーの生産性を妨げることなく大規模にパッチを展開できる。Tanium Patchを利用すれば、IT運用チームは、エンタープライズ全体で自動化されたパッチ適用を高速かつ大規模に実行してシステムを最新の状態に保ち、デバイス全体のパッチ適用状況も監視できる。Taniumはユーザーから高く評価されているが、主な対象は大規模エンタープライズ市場だ。他の多くのソリューションより高価で、より大規模なTaniumエンドポイントスイートの一部として含まれることが多い。
主な機能
- リアルタイムのパッチ可視性と制御: Taniumでは、数百台のエンドポイントを管理し、大規模にパッチを展開できる
- 単一のクライアント: このツールでは、セカンダリーリレー、データベース、配布サーバーなどの追加インフラを必要とせず、複数のエンドポイントにパッチを適用できる
- カスタマイズ可能なパッチスケジュールとワークフロー: 1つのパッチをコンピューターグループに展開し、高度なルールセットとメンテナンスウィンドウを使用して、スケジュールした時間に他のグループへパッチを展開できる
- パッチ適用効果の追跡: Tanium Patchは、展開の成功または失敗に関するフィードバック、個々のマシンのパッチ履歴、エンドポイントの再起動状況、ベンダーのナレッジベース記事(KBA)へのアクセスを迅速に提供する
- 動的リストを作成し、カスタムワークフローでルールや例外を設定し、高度なルールに基づいてパッチをスケジュールできる
メリット
- 政府(連邦、州、地方)、教育、金融サービス、小売、医療など、さまざまな業種のユーザーに対応
- ITセキュリティと管理部門の担当者が連携し、ネットワークセキュリティとパフォーマンスを最適化できる
- デバイスのエンドポイント、セキュリティドライバー、ファームウェア、ソフトウェアのバージョンギャップに関するすべての履歴データを統合
- 未適用の重要なパッチの割合、リスクを最小限に抑えるために優先して展開すべきパッチ、パッチが利用可能になるまで保護が必要なエンドポイントを示す
デメリット
- ユーザーインターフェースには改善の余地がある
- CPU使用率が高いという報告がある
価格
Taniumは価格を公開していないが、エンドポイント1台あたり月額約7米ドルのサブスクリプション価格を確認している。購入を検討している場合は、カスタム見積もりについてベンダーに問い合わせる必要がある。2週間の無料トライアルが提供されている。
Automox
自動化に最適
Automoxは、IT環境全体のデバイスセキュリティとコンプライアンスを迅速かつ容易に自動化・管理できる、クラウドベースのパッチおよび構成管理プラットフォームだ。Automoxは、主要なエンドポイントセキュリティベンダーであるCrowdStrikeの投資を受けたSaaS製品である。主にパッチ管理ツールだが、Automoxはエンドポイント強化プラットフォームへと進化しながら、提供機能を徐々に拡大している。単一のコンソールからWindows、macOS、Linuxをサポートし、オンプレミスのインフラや企業ネットワークへのトンネリングを必要とせず、オンプレミス、クラウドホスト、リモートのエンドポイントとの継続的な接続を可能にする。
主な機能
- 統合: Automoxは、Rapid7、ServiceNow、SentinelOne、Freshworks、CrowdStrike、Splunkなどのサードパーティー技術と統合できる
- ポリシーの自動適用: ソフトウェアの管理またはブロックリスト登録、パスワード設定の適用、USBアクセスのロックを行うポリシーを設定できる
- 充実したOSパッチ適用ツール:インベントリーにパッチを適用し、構成して追跡することで、攻撃者に悪用される前に脆弱性を迅速に修復できるほか、すべてのデバイスの脆弱性状況をレポートできる
- 統合コンソール: Automoxでは、Windows、Mac、Linuxシステム全体で、OSをまたぐパッチ管理、パッチの適用、セキュリティ構成、ソフトウェア展開、カスタムスクリプトを1つのコンソールから自動化できる
メリット
- Windows、macOS、Linuxに対応
- OSおよびサードパーティーアプリケーションへの継続的なパッチ適用を自動化
- CrowdStrike製品との優れた統合
- 使いやすいインターフェース
- スケジュールまたはグループに基づいてPowerShellをリモート実行
- SecOpsとITOpsのシームレスな連携を実現
デメリット
- ナレッジベースには改善の余地がある
- レポート機能はさらに改善できる
価格
Automoxは3つの料金プランを提供しており、料金は環境内のデバイス数によって決まる。すべてのプランで15日間の無料トライアルを利用できる。
Basic: デバイス1台あたり月額3米ドル、年払い
Standard: デバイス1台あたり月額5米ドル、年払い(550台を超える場合は10%割引の対象)
Complete: デバイス1台あたり月額7米ドル、年払い(550台を超える場合は10%割引の対象)
BMC Helix Automation Console
コンプライアンスの自動化に最適
BMC Helix Automation Console(旧称BMC Helix Vulnerability Management)は、自動化と分析を使用してパッチ適用を簡素化し、セキュリティの脆弱性を修復して、コンプライアンスを確保する。クラウドに導入され、修復用の自動化エンジンをオンプレミスに配置するハイブリッドソリューションだ。BMC Helix Automation Consoleは変更管理とも連携し、クローズドループの変更管理ソリューションを形成する。規制やポリシーへの準拠を管理し、コンプライアンス違反の状態を自動的に修復できる。コンソールはマイクロサービスとコンテナを使用して構築されている。
BMC Helix Automation Consoleは、さまざまな脆弱性スキャナーと統合して、オンプレミスとクラウドのITリソースに関するデータを収集する。収集した脆弱性スキャナーのデータを統合した後、分析によって実行可能な情報に変換し、脆弱性を資産やパッチにマッピングして、リスクと優先順位の判断を支援し、パッチの取得と展開を自動化してセキュリティ上の問題を修復する。また、BMC Discoveryと連携して死角を検出し、BMC ITSMと変更の自動化を行う。
主な機能
- 自動修復:脆弱性をサーバーとパッチにマッピングし、深刻度と影響を受けるビジネスサービスを特定して、修復をスケジュールし、自動的に是正措置を実行する
- 可視性:セキュリティ上の欠陥、マッピングされていない資産、欠落しているパッチ、設定ミスのあるリソースをリアルタイムで把握できる
- コンプライアンス:監査に備えられるよう、規制や社内ポリシーが一貫して遵守されることを保証する
- ポリシーベースのパッチ適用:ポリシーベースのパッチ適用を利用して必要なパッチ展開ジョブの数を減らし、パッチ適用の複雑さを軽減する
メリット
- 直感的なユーザーインターフェース
- 脆弱性の優先順位付けに向けたリスクスコアリング
- 脆弱性スキャナーと統合してオンプレミスおよびクラウドのITリソースに関するデータを収集し、検出ソリューションと連携してスキャンすべき死角を特定できる
- パッチダッシュボードを通じて、脆弱性、深刻度、SLA、傾向、修復の進捗状況を把握できる
デメリット
- レポート機能には改善の余地がある
- 高度な機能のドキュメントはさらに改善できる
価格
BMCはHelix Automation Consoleの価格を公開していない。見積もりは問い合わせに応じて提供される。
Ivanti Patch
オールインワンソリューションに最適
Ivanti Patchは堅実なパッチ適用ソリューションだが、Shavlik、MobileIron、Lumensionの買収後、その製品ポートフォリオはやや複雑になっている。パッチ適用ソリューションにはいくつかの選択肢がある。
- Ivanti Patch for Endpoint Manager(旧称LDMS)は、Windows、Mac OS、Linux、および数百種類のサードパーティーアプリケーションの脆弱性を検出し、テスト済みのパッチを展開できる
- Ivanti Security ControlsはPowerShellとREST APIを提供し、重要なワークロードの広範な自動化を可能にする
- Ivanti Patch for MEMは、更新プログラムの充実したカタログと迅速な導入を提供し、インベントリーまたは脆弱性評価からも素早く検出できる
- Ivanti Neurons for Patch Intelligence:Ivantiの3つすべてのパッチ管理ソリューションを拡張する補完的な分析ソリューションで、教師あり・教師なしの機械学習アルゴリズムによって脆弱性修復作業のSLAを短縮できる
主な機能
- パッチ管理:OS、サードパーティーアプリケーション、物理・仮想サーバー、常時接続されているとは限らないシステムにパッチを適用
- 仮想システムへのパッチ適用:オンラインおよびオフラインのVM、ハイパーバイザー、テンプレート、サードパーティーアプリケーションにパッチを適用
- 動的な許可リスト:適応性とプロアクティブ性を備えたポリシーを作成し、承認済みで信頼できるソフトウェアのみがシステム上で実行されるようにする
- サードパーティーアプリケーションへのパッチ適用:Acrobat Flash、Java、複数のインターネットブラウザーなど、最も脆弱なアプリケーションにユーザーがアクセスできるようにする
- リモートパッチ適用:場所や状態にかかわらず、ユーザーがリモートデバイスにパッチを適用できる
メリット
- Windows、macOS、Linuxなど、さまざまなOSの脆弱性を検出して修復できるほか、AIX、CentOS、HP-UXの脆弱性をスキャンしてレポートできる
- 脆弱性とパッチの状態を評価するためのダッシュボードとレポート
- Wake-On-WAN、起動、応答不可イベント、メンテナンスウィンドウを通じて、どこにあるデバイスにもパッチを適用できる
デメリット
- レポート機能には改善の余地がある
- 習得に時間がかかる
価格
Ivanti Patchはウェブサイトで価格を公開していないが、利用量に応じてサブスクリプション価格は4~7米ドルからとなっている。購入を検討している場合は、営業チームに問い合わせて製品の選択肢を確認し、個別見積もりを受ける必要がある。
Red Hat Satellite
Linux環境に最適
Red Hat Satelliteは、Red Hat Enterprise Linux環境やその他のRed Hatインフラストラクチャを、セキュリティ、パッチ適用、コンプライアンスの面で効率的に稼働させるために特別に設計されたインフラストラクチャ管理製品だ。パッチ適用は、より広範なプラットフォームの一部にすぎない。しかし、物理、仮想、クラウドを問わずLinux環境を運用している組織にとっては、候補に入ることが多いだろう。
Red Hat Satelliteを利用すると、環境全体でソフトウェア更新を追跡、管理、展開し、システムの問題を監視、レポート、診断できる。Red Hat Satelliteは、Red Hatのデータサービス、仮想化、ディレクトリーサーバー、証明書システム、OpenShiftコンテナープラットフォームなど、RPMとして提供されるその他のソフトウェアや構成コンテンツを含むRed Hatインフラストラクチャのライフサイクルを管理できる。
主な機能
- SOEの定義と管理:セキュリティパッチ、更新、機能強化によってSOE(標準運用環境)を確保する
- パッチの自動化:数百、数千のシステムに一度にパッチを適用する
- Red Hatおよびサードパーティーソフトウェアの展開と追跡:セキュリティと展開済みシステムの追跡を強化するSatelliteを介して、Red Hatおよびサードパーティーソフトウェアをすべて展開する
メリット
- Red Hat Satellite Capsule Serverのインスタンスによって、高い拡張性を実現できる
- パッチと構成の管理、プロビジョニングを自動化し、システムと管理者の比率を大幅に改善できる
- 管理者がShellshock、Heartbleed、GHOSTなどの脆弱性を特定し、迅速に対応できる
デメリット
- ユーザーインターフェースには改善の余地がある
- レポート機能には改善の余地がある
価格
Red HatはウェブサイトでSatellite製品の価格を公開していない。購入を検討している場合は、地域の営業担当者に問い合わせて個別見積もりを受ける必要がある。また、ウェブサイトの問い合わせフォームに記入すれば、営業担当者から折り返し連絡を受けることもできる。
Kaseya VSA
リモート監視とMSPに最適
Kaseya VSAは、組織内の複数のデバイスにまたがるIT管理およびセキュリティプロセスの自動化を支援する、ITサービスプロバイダー向けのクラウドベースのリモート監視・管理(RMM)プラットフォームだ。ITインフラストラクチャ全体を統合的に把握でき、IT担当者がITシステムをプロアクティブに監視・管理するための実用的なインサイトを提供する。
Kaseya VSAを利用すると、パッチ適用、資産追跡、監査、インベントリーなど、一般的なIT管理およびセキュリティタスクをITチームが自動化できる。リモートアクセスとリモート制御、ポリシーベースのスクリプトなどの機能も備えている。
Kaseya VSAはMSP市場に重点を置いている。このスイートには、包括的なIT管理、IT自動化、セキュリティ機能が含まれる。セキュリティ機能には、自動化されたソフトウェアパッチ管理と脆弱性管理、2要素認証によるアクセス制御、バックアップ管理、単一のインターフェースからのウイルス対策・マルウェア対策管理が含まれる。
主な機能
- ポリシーベースのパッチ管理:自動化された標準ポリシーによってソフトウェアのメンテナンスを簡素化し、パッチの展開と承認、スケジュール設定、インストールを効率化する
- ネットワーク内外への迅速な配布:VSAのエージェントエンドポイントファブリックがインストーラーパッケージの配信を最適化し、中央ファイル共有やLANキャッシュを不要にする
- スキャンと分析:定期的なネットワークスキャンと分析をスケジュール設定し、ユーザーを妨げずにソフトウェア更新を自動化する
- スケジュール制御:Blackout Windowsにより、指定した期間はユーザーが操作を停止できる
- パッチの上書き:デフォルトのパッチ分類を上書きし、特定のマシンに対するパッチ、KB(ナレッジベース)、更新プログラムを拒否またはブロックする
メリット
- 豊富な機能
- モバイルやビジネスIoTを含む複数のデバイスを管理できる
- オンプレミス、クラウド、ハイブリッドなど、さまざまな環境に対応する
- EDR、マネージドSOC、DDoS、WAF、AVなどにより脅威検出を強化できる
- VSAは、プリンター、ファイアウォール、スイッチ、ルーターなど、さまざまなデバイスにワンクリックでリモート接続して管理できる
デメリット
- 習得に時間がかかる
- あるユーザーは、ライブ接続機能が頻繁ではないものの接続解除されたと報告している
価格
Kaseya VSAはウェブサイトで価格を公開しておらず、購入を検討している場合は営業に問い合わせて個別見積もりを受けられる。製品に関心がある場合は、14日間の無料トライアルに登録して製品を試し、その仕組みや提供機能をよりよく把握することもできる。
関連記事:最適なパッチ管理サービスプロバイダー
BigFix
エンドポイント管理に最適
IBMは2019年にBigFixをHCLへ売却した。パッチ適用機能は現在も残っているものの、その大部分は他の膨大なアプリケーションや機能の一覧に埋もれている。HCL BigFixは、OS、場所、接続性を問わず、オンプレミス、仮想、クラウド環境で検出、管理、修復を自動化できるエンドポイント管理プラットフォームだ。しかし、BigFix Patchは、低コストの自動パッチ適用ツールとして提供されている。
主な機能
- パッチ適用の自動化:種類、場所、接続、状態を問わず、数十万台のエンドポイントにパッチを適用する。
- 拡張性:BigFixは1台の管理サーバーで最大30万台のエンドポイントを管理する
- 可視性:柔軟でほぼリアルタイムの監視とレポートにより、パッチのコンプライアンス状況を把握できる
- パッチの統合:HCLが提供するコンテンツを使用し、1つのプラットフォームで約100種類のOSとその派生版にパッチを適用する
メリット
- Windows、UNIX、Linux、macOSのエンドポイント全体にパッチを適用できる
- 紛失したデバイスをリモートで消去できる
- 初回適用で98%の成功率を達成する
- 最大1カ月間の無料トライアル
デメリット
- サポートには改善の余地がある
- レポート機能はさらに改善できる
価格
BigFixはウェブサイトで価格を公開していないが、BigFix Patchはクライアント1台あたり年間約3米ドルで利用できる。購入を検討している場合は営業に問い合わせて個別見積もりを受けられるほか、BigFixを試したい場合は30日間の無料トライアルに登録するか、無料デモを予約できる。
関連記事:主要なエンドポイント検出・対応(EDR)ソリューション
Micro Focus ZENworks Patch Management
エンドポイントへのパッチ適用に最適
ZENworks Patch Managementは、エンドポイントへのパッチの収集、分析、ポリシーベースの配信を自動化する。40種類以上のWindowsおよびWindows以外のOSに対して、テスト済みのパッチを提供する。包括的なZENworksエンドポイント管理スイートの一部であり、物理、仮想、クラウド環境にまたがるシステム、アプリケーション、デバイスをカバーする。
主な機能
- NISTベース:NISTの共通脆弱性識別子(CVE)データベースを使用し、手動または自動のパッチ展開によってリスクを特定・軽減する
- ポリシーベースのパッチ適用:コンプライアンスルールを設定すると、パッチ適用ポリシーによって定義済みのメンテナンスウィンドウ内でパッチ配信を自動化できる
- インタラクティブダッシュボード:ダッシュボードをカスタマイズし、デバイス、個々のCVE、ソフトウェアパッチの状態や傾向を追跡できる
- OSとサードパーティーアプリケーション:Windows、Linux、Macのシステムにパッチを適用する。エンドポイントデバイス管理により、OS更新管理をiOSとAndroidにも拡張する
メリット
- 簡単に設定できる
- ジョブの実行を自動化できる
- スキャンスケジュールによって、スキャンの時間と頻度を制御できる
デメリット
- ユーザーインターフェースには改善の余地がある
- 製品のアップデートや修正に時間がかかるとの報告がある
価格
ZENworks Patch Managementの価格は公開されていないため、購入を検討している場合は営業担当者に問い合わせる必要がある。
Quest KACE Systems Management Appliance
IT資産の追跡に最適
Quest KACE Systems Management Applianceは、IT管理者がデスクトップからサーバーまでITインフラ全体を自動かつ安全に管理できるよう設計されたITシステム管理ソリューションである。パッチ管理、ソフトウェア配布、資産インベントリ、セキュリティ、コンプライアンス、レポートなど、ITのあらゆる側面を管理するためのプラットフォームを提供する。このソリューションにより、IT管理者はITシステムを迅速かつ容易に展開・管理し、業界標準へのコンプライアンスを維持しながら、ITインフラを安全で最新の状態に保てる。
Quest KACE Systems Management Applianceも有力な候補だが、より広範なエンドポイント管理ツールである。ノートPC、サーバー、IoTデバイス、プリンターなど、さまざまなエンドポイントに対応する。パッチ管理にとどまらず、サービスデスク機能、サーバー監視、インベントリ、資産管理なども含む。
主な機能
- インベントリとIT資産管理:KACE SMAは、Windows、Mac、Linux、UNIXシステムのハードウェアおよびソフトウェアインベントリに加え、Google APIを使用したChromebookのOSおよびハードウェアインベントリを提供する
- サーバー管理と監視:KACE SMAのWindows、Mac、Linux、UNIX向けサーバーログ監視を、サービスデスクやKACE Goモバイルアプリと簡単に設定・統合できる。CPU、メモリ、ディスクの各指標に対するしきい値監視で機能を拡張でき、要求されたアプリケーションも監視できる
- サードパーティーアプリへのパッチ適用:Microsoft Office、Zoom、Adobe Readerなどのアプリケーションにパッチを適用できる
- ソフトウェアライセンス管理:KACE SMAのソフトウェアライセンス管理では、アプリ(ゲームや既知の脆弱性があるアプリなど)を迅速にブラックリストへ登録できる。これによりエンドユーザーによる実行をブロックし、セキュリティや生産性に関する問題を回避する。不正なアプリを検出するレポートを生成し、その後アンインストールすることも可能
メリット
- Windows、Mac OS X、Linux、UNIX、Chrome、iOS、Androidに対応
- 使いやすい
- ユーザーはスクリプト機能を高く評価している
デメリット
- UNIXプラットフォームではソフトウェア配布を利用できない
- KACE Goモバイルアプリに不具合が発生することがあるとの報告がある
価格
購入を検討している場合は営業チームに問い合わせて見積もりを受ける必要がある。14日間の無料トライアルも提供している。
関連記事:セキュリティ向け主要IT資産管理(ITAM)ツール
SecPod SanerNow
リモートでのパッチ適用に最適
SecPod SanerNowパッチ管理は、企業や組織をサイバー脅威から保護する自動化されたセキュリティソリューションである。継続的な脆弱性評価、資産検出、パッチ管理、コンプライアンスレポートを提供する。さらに、ユーザーアクセス制御、データ保護、脅威の検出・対応機能も備えている。
SecPod SanerNowはパッチ適用を自動化するよう設計されている。Windows、Mac、Linux、およびサードパーティーアプリケーションのパッチについて、検出から展開までの全工程を処理する。ベンダーがリリースしてから24時間以内に、テスト済みのパッチを利用できる。
主な機能
- コンプライアンス:HIPAA、PCI、ISO、NISTのベンチマークに基づいてデバイスを規制する
- レポートを自動化し、監査対応可能なレポートを提供:SanerNowは、いつでも監査に対応できるよう、カスタマイズ可能な資産レポートを自動生成し、IT資産の指標をリアルタイムで追跡・レポートする
- エンドポイントの健全性指標:設定や構成など、100以上のエンドポイント健全性指標をリアルタイムで監視・評価できる
- 制御:アプリのアンインストール、デバイスのブロック、サービスの開始・停止、セキュリティ制御の適用、カーネルとファイアウォールの設定、ソフトウェアの展開、スクリプトの実行、デバイスの隔離を行える
- 資産検出:IT資産検出アプリで企業内のすべてのデバイスから悪意のある資産や脆弱な資産を検出し、承認済みアプリをホワイトリストに、悪意のある資産や古い資産をブラックリストに登録する
メリット
- Windows、Mac、Linuxなど主要なOSプラットフォームすべてに対応
- 400以上のサードパーティーアプリケーションに対応
- ロールベースのアクセス制御に対応
- データベースに16万件以上の脆弱性を収録
デメリット
- 管理者ダッシュボードには改善が必要との報告がある
- ドキュメントには改善の余地がある
価格
SecPod SanerNowの価格は一般公開されていない。見積もりについては営業チームに問い合わせる必要がある。
NinjaOne
統合IT管理に最適
NinjaOne(旧称NinjaRMM)は、多数のエンドポイントにパッチを適用できる。自動化機能は、展開までの時間やさまざまなカテゴリーに基づいて設定できる。このアプリケーションは、パッチ適用にリモート制御、スクリプト、ウイルス対策を組み合わせている。
主な機能
- クロスプラットフォーム:一元化されたプラットフォームから、Windows、Mac、Linuxのサーバー、ワークステーション、ノートPCにパッチを適用する
- パッチの自動化:パッチの特定、承認、展開をゼロタッチで行い、エンドポイントにパッチを適用する
- ネットワーク不要のパッチ適用用ウェイクアップ:wake-on-LANを必要とせず、パッチスキャンやアップデートの前にデバイスを自動的に起動する
- パッチレポート:パッチのコンプライアンス状況、パッチ展開の失敗、既知のエンドポイント脆弱性をレポートする
メリット
- 単一の画面から統合管理できる
- サポートチームの対応が効率的
- 高度な自動化
デメリット
- レポート機能には改善の余地がある
- ドキュメントはさらに改善できる
価格
NinjaOneはデバイス単位の従量課金モデルを採用している。購入を検討している場合は、NinjaOneの営業に問い合わせて個別見積もりを受ける必要がある。
パッチ管理ソフトウェアの主な機能とは?
パッチ管理ツールが効果を発揮するには、一定の機能が必要になる。ここでは主な機能をいくつか紹介する。
- 自動化:パッチ適用ツールは、非常に多数のシステムへ複数のパッチを同時にインストールするプロセスを自動化する必要がある。
- パッチのテストとロールバック:ベンダーから提供されたパッチは、展開前にテストする必要がある。これを社内作業にすると、適時のパッチ展開を妨げるボトルネックになりがちだ。現在では、テストをサービスの一部として提供するベンダーもある。また、パッチに問題が発生した場合は、ロールバック機能によって企業を以前の状態に戻せる。
- クラウド機能:パッチ適用ツールは、クラウドベースでない場合でも、少なくともクラウド対応である必要がある。
- 検出:インベントリに基づいて利用可能なアップデートを検出する。システムは自己評価を行い、どの順序で何をインストールすべきかを案内する必要がある。
- 優先順位付け:組織が効果的に対応できると感じる以上のアップデートが常に存在するため、ベンダーの深刻度だけに基づかない優先順位付けが重要になる。
- クロスプラットフォーム対応:Windows、MacOS、多数のLinuxバージョンを含め、クロスプラットフォーム対応のすべてのエンドポイントを1カ所から一元管理する。
- レポート:多くの組織は、自社環境のコンプライアンス状況を把握し、SLAが達成されていることを示すために必要なパッチ適用について、全体的な分析結果を確認したいと考えている。
関連記事:パッチ管理ポリシー:手順、メリット、無料テンプレート
パッチ管理ソフトウェアはどのように選ぶ?
新しいパッチ管理ソフトウェアや、既存製品に代わるソフトウェアを選ぶのは難しい場合がある。多くのベンダーが似たような機能を提供しているように見え、多くは大規模なIT管理スイートの一部でもある。選定プロセスを容易にするためのヒントをいくつか紹介する。
- クラウドかオンプレミスか:アプリケーションを企業のファイアウォール内にインストールする場合、追加のハードウェアやソフトウェアが必要になることがある。オンプレミスシステムでは、ファイアウォール外のデバイスへのパッチ適用に苦労する可能性がある。
- メンテナンスとサポート:メンテナンスに追加料金を課すベンダーもあれば、1つのSaaS料金に含めるベンダーもある。サポートの品質と制限事項も確認する必要がある。
- 帯域幅:パッチによって消費される帯域幅を確認するため、ソリューションをテストすることが重要である。多数のシステムにパッチを適用する場合、一部のツールはネットワーク容量に負荷をかける可能性がある。
- エージェント:ほとんどのパッチ管理ツールは、エンドポイントと管理クラウド/サーバー間の接続を確立するためにエージェントを使用する。エージェントの動作や、発生する可能性のあるパフォーマンスオーバーヘッドを把握することが重要だ。60分ごとにサーバーをポーリングするエージェントもあり、緊急タスクの完了が遅れる可能性がある。一方、常時接続を維持するものもある。
- OSとアプリの対応:Windows、Mac、Linuxなど、ツールが対応するOSを確認するとともに、クラウドプラットフォームとアプリケーションの対応状況も確認する。
要点:パッチ管理ツールとソフトウェア
パッチ管理は任意のサイバーセキュリティ対策ではなく、パッチ管理に最も優れた企業は継続的にパッチ管理を実施している。集中的なプロセスに必要な人員や高度な体制がない企業にとって、これは容易ではない。そのため、自社の作業を最も容易にしてくれるパッチ管理ツールを選ぶ必要がある。
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Drew Robbがこの調査レポートに寄稿した。





