Taniumは2025年11月、オーランドで開催したカンファレンスで、セキュリティプラットフォーム全体にわたるイノベーションを披露した。AIを駆使する脅威アクターへの懸念の高まりや、企業が直面する攻撃対象領域の拡大・変化などに対応した。
自律型IT:Taniumが部門横断のAI対応ワークフローに賭ける理由
Taniumは、2024年の大半にわたって打ち出してきた自律型エンドポイント管理から、より広範な「自律型IT」というスローガンへと軸足を移した。
同社の幹部の多くによれば、その理由は理論上は至ってシンプルだ。セキュリティチームとITチームは、リスクを運用に落とし込む負担をこれまで以上に分担しており、Taniumのプラットフォームはエンドポイントセキュリティだけでなく、はるかに広範な領域に対応する必要がある。
もちろん実際には、テクノロジーが単純であることは決してない。同社の野心的なロードマップは、セキュリティ環境がどれほど複雑化しているかを同社自身が十分に認識していることの表れだ。
ServiceNowやMicrosoftとのより深い統合から、Appleデバイスのサポート拡充、IoT機能まで、Taniumは企業および公共部門の顧客が現在と将来に備えられるよう準備を進めている。
セキュリティのためのAI、AIのためのセキュリティ:規模を問わず組織が対応しなければ取り残される理由
AIがさまざまな形でユーザーの効率性と生産性の向上を後押しし続ける一方で、同じ向上効果が脅威アクターに新たな活動手段をもたらしている。
「AIはIT運用とセキュリティのルールを書き換えていますが、悪意あるアクターが従うルールも書き換えています」と、CEOのDan Streetman氏は基調講演の冒頭で語った。「脅威アクターがAIを使って、絶えず変化するマルウェアを生成したり、保護を回避するために信頼されたコードを書き換えたり、エージェントを展開したりしていることは、私から言われなくてもご存じでしょう。そうしたエージェントは…ディープフェイクを駆使したソーシャルエンジニアリングを行ったり、自動化を利用して、インフラにある、悪用可能なごく小さな隙を探したりします」
とはいえTaniumも、セキュリティ業界の他社と同様、自社プラットフォーム全体でAIを活用し、火には火をもって対抗する姿勢を避けてはいない。
Taniumはプラットフォームの複数のアップデートと機能強化を発表した。これには新たなエージェント型AI体験も含まれる。
データ探索やソフトウェア管理から、ダッシュボードの要約、ドキュメントの埋め込みまで、Tanium Askは管理者が単一の合理化された体験で問題を調査し、トラブルシューティングを行い、修正できるようにする。
Tanium Askはセキュリティ運用のユースケースにも対応し、セキュリティデータを拡充して、正確で実行可能な推奨事項に基づくアラートの調査とトリアージを自動化する。
Tanium、MicrosoftとServiceNowを主要テクノロジーパートナーとして迎える
Taniumにとって、セキュリティ製品は、顧客が組織全体で導入している数多くの他のテクノロジーと連携して機能する必要がある。
「すべてが初めからセキュア・バイ・デザインである必要もあります。今後も、皆さんが依存するパートナーや私たちのパートナーと協力しながら、皆さんのより広範なエコシステムに積極的かつ統合された形で関わっていくことを徹底します」と、Taniumの最高技術責任者(CTO)であるMatt Quinn氏は語った。
Microsoftとの継続的な提携、Taniumの年間パートナー賞受賞にもつながる
11月、Taniumは受賞したのは、2025 Americas Partner of the Year Software Development Company US Awardであり、同社がMicrosoft Partner of the Yearの栄誉に輝くのは3年連続となった。
Quinn氏は基調講演で、Microsoft Intune向けのTaniumの追加機能を強調し、多くの顧客がIntuneとTaniumのプラットフォームの両方にまたがる、より効率的なワークフロー管理を必要としていると訴えていたことを説明した。
Convergeで行われた複数の基調講演のうち1つで、ステージに登壇したMicrosoftのセキュリティプラットフォームおよびAI担当CVP、Sean Bice氏は、両社が築いてきたパートナーシップについて語った。
「デジタルの世界では、善意を持つ者同士が協力することが非常に大きな力になります」とBice氏は語った。「Taniumは、私たちがデータを充実させるうえで非常に重要な役割を果たしています。皆さんが持つデータと、私たちが持つデータをまとめてくれるのです。まとめられるデータが多いほど、AIがより的確な判断を下すためのコンテキストも向上します」
「これは、今後この世界を守り、より安全にしていく方法の基盤になると、私は心から信じています」とBice氏は続けた。
ServiceNowとの統合、エージェント型AIによるワークフロー自動化を実現
ServiceNowとTaniumは数年前から提携し、セキュリティチームに自動化されたインサイトと実行可能なワークフローを提供してきた。Convergeで両社は、新たなエージェント型機能を発表した。
TaniumのAIエージェントはServiceNowのNow Assist体験とエージェント型フレームワークに直接組み込まれている。インシデントが起票されると、Tanium AI Agentはリアルタイムのエンドポイントインテリジェンス(ユーザーアクティビティ、アプリケーションのバージョン、デバイスの状態など)を自動的にワークフローへ取り込む。
単一のチャットインターフェースから、管理者は正確な回答を得て、デバイスの再起動やソフトウェアのアンインストールなど、推奨されたアクションを実行できるため、時間のかかる調査が不要になる。
「私たちにとって、パートナーシップは非常に重要です。すべてを自分たちだけでできるわけではありません」と、デジタルビジネスサービスおよびエクスペリエンス担当SVPのSankha Nagchoudhury氏は、Convergeの会場でChannel Insiderに語った。「Taniumのように、それぞれの領域で素晴らしい仕事をしている企業は数多くあります。こうしたシームレスな統合を実現できていることを、私たちは非常に幸運に思います」





