Illumioは本日、Illumio CloudSecureの提供開始を発表した。これは、パブリック、ハイブリッド、マルチクラウド環境でのゼロトラストセキュリティを支援するよう設計されたエージェントレスソリューションだ。新製品は単独で導入できるほか、同社のエージェントベース製品であるIllumio Coreと組み合わせて利用することもできる。
「eSecurity Planet」の取材に対し、IllumioのCTO兼共同創業者PJ Kirner氏は、同社が重視しているのは企業環境をセグメント化することで、ランサムウェアなど、マルウェアやその他のサイバー脅威による潜在的な被害を最小限に抑えることだと語った。
「侵入経路がフィッシングであれ、別の何かであれ、侵入した攻撃者は貴重な資産をすべて見つけるために、そうした環境内でラテラルムーブメントを使わなければなりません」とKirner氏は語った。「そして私たちは、そのラテラルムーブメントを阻止します」
Kirner氏によれば、そのプロセスをイメージする方法の1つは、潜水艦を思い浮かべることだという。「潜水艦は戦争におけるレジリエンスを考えて造られています」と同氏は語った。「では、どのように造られているのでしょうか。内部に区画を設けて造られています。浸水が起きたときには、その区画を閉鎖し、潜水艦の残りの部分が沈まないようにするのです。これは、私たちが人々のデータセンターやクラウドに対して行っていることを説明する素晴らしい比喩です」
マルチクラウド環境のセキュリティ確保
Kirner氏によると、同社の新製品は現在の4つのトレンドを受けて開発された。第1に、クラウドサービスプロバイダーは、データベースからAI/MLインフラまであらゆるものの管理を支援するマネージドサービスを次々と提供し、イノベーションを進めている。「これは今後も成長し続ける分野であり、こうした環境を導入する企業の保護を支援する必要があります」と同氏は語った。
その他の成長するトレンドとしてKirner氏が挙げたのは、Infrastructure as Code(IaC)、ハイブリッド環境とマルチクラウド環境の利用拡大、そしてIT部門以外の人々も企業によるクラウドインフラの利用に影響を与えられるようになっていることだ。「関わる人が増えています。つまり、そうした環境におけるリスクも増えているということです」と同氏は語った。
製薬メーカーから石油・ガス企業まで、多くの企業は、製造設備から油井やぐらに至るまで、少なくとも一部のオンプレミスインフラを常に必要とすることを念頭に置く必要があると、Kirner氏は語った。「そうしたものはすべてクラウドと通信するため、ハイブリッドです。そして、今後も恒久的にハイブリッドであり続けるでしょう」と同氏は語った。
同時に、多くの企業はますます複雑なマルチクラウド環境にも移行している。「AWSとAzure、あるいはGCPを利用し、事業内容に応じて自社に適したパブリッククラウドを選んできた企業があります。その結果、IT担当者やセキュリティ担当者は、マルチクラウド環境のセキュリティ確保を任されることになります」とKirner氏は語った。
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環境間に潜む問題
これらすべての環境に共通する課題は、インフラの種類の間に生じるリスク、つまり隙間に潜むリスクにある。「このハイブリッド、マルチクラウドの世界について話すと、各要素の間に隙間があります。そして、そこからリスクが忍び込むのです」とKirner氏は語った。「そこを人々は懸念しており、その問題を解決するためのツールを必要としています」
これは、個々のソフトウェアやサービスだけでなく、それらの間の接続に伴うセキュリティリスクも管理するということだ。「全体像を把握しなければなりません」とKirner氏は語った。「個々の要素にズームインして、それぞれを独立して検証するだけでは不十分です。真にシステムとなるのは、それらすべての総体であり、セキュリティを確保しなければならないのも個々のコンポーネントではなく、その全体なのです」
時間の経過とともに、複雑で異種混在の環境がますます標準になっていくと、Kirner氏は語った。「人々は、運用コストやイノベーションの速度という観点で最も費用対効果の高い、適切な仕事に適した場所を見つけようとしています」と同氏は語った。「それがインフラの異種混在化を推進しています。そして今後数年で、それが単一の基盤のようなものになるのか、興味深く見守りたいと思います。物事がどこにあるかは本質ではなく、すべてが機能し、人々が全体を俯瞰して把握できるようになるのです」
エージェントベース製品のIllumio Coreと、新しいエージェントレス製品CloudSecureを擁することで、Illumioはパブリッククラウドとオンプレミス環境の間の溝を埋めるのに理想的な立場にあると、Kirner氏は語る。「これは、私たちが構築してきた方法という点で、Illumioの市場での立ち位置を独自なものにしている点です。エージェントベースのアプローチとエージェントレスのアプローチを同時に提供してこの問題を解決し、さらにそのすべてのデータを単一の統合された画面で確認できるようにしています」と同氏は語った。
プロセスとしてのゼロトラスト
現在ではほとんどの企業がゼロトラストの重要性を理解している一方、どこから始めればよいのか分からず苦労している企業も多い。「『最小権限を実現しよう』と言うのは簡単です。しかし、実際に何が起きているのかを示すテレメトリーと理解がなければ、最小権限を実現しようとして推測に頼ることになり、最終的にアプリケーションを壊してしまう可能性があります」と同氏は語った。
すべてを一度に解決しようとするのではなく、正しい方向に向けて小さな一歩から始めることが重要だと、Kirner氏は語った。「人々は、その戦略に向けて前進するための、迅速で簡単な成果を見つけなければなりません」と同氏は語った。「そうしたことを達成できることが、長期的に成功するものを構築するうえで重要です。簡単な成果を見つけ、素早く何かを成し遂げられることが、成功の鍵の1つだと思います」
そして、最も成功している導入では、それをプロセスとして捉えている。「ゼロトラストには解決策も簡単なボタンもなく、今すぐすべてを解決する方法もないということを、人々は受け入れる必要があります。しかし、始める方法はたくさんあります」とKirner氏は語った。「製品を適切な戦術で正しく使えば、初期の成果を得られます。そして、それを素早く実現できます」
最近の2億2500万ドルの資金調達ラウンドを追い風に、Illumioは顧客がそうした成果を上げられるよう支援できると見込んでいる。
Illumioについてさらに詳しくは、ゼロトラストセキュリティでランサムウェアから保護する方法をお読みください。





