北米最大級の食料品流通業者の1つで、Amazon傘下のWhole Foodsにとって主要サプライヤーであるUnited Natural Foods Inc.(UNFI)は、サイバー攻撃を受け、業務が混乱していることを明らかにした。
その影響が今や食料品店の棚にも及んでいる。
ロードアイランド州に拠点を置く同社は6月9日、米証券取引委員会(SEC)への提出書類で、6月5日にITネットワークの一部で「不正な活動」を発見したと明らかにした。これを受け、UNFIは顧客の注文処理や配送に使われるシステムを含む一部のシステムを「予防的に」停止した。
「この事案により、当社の事業運営に一時的な混乱が生じており、今後も続く見通しです」と同社はSEC提出書類で述べた。
Whole Foodsにも影響
Whole Foodsはすでに影響を受けている。食料品チェーンの広報担当者はロイターに語り、月曜日のメールで「棚の商品をできるだけ早く補充できるよう取り組んでいる」とし、追加の質問についてはUNFIに問い合わせるよう案内した。
TechCrunchによると、すでに棚が空になったWhole Foodsの店舗もあるという。今週、Whole Foodsの店舗で新製品を試験販売していたUNFIの顧客の1社は、「供給品の多くが納品されていなかった」と述べ、今回の混乱についてUNFIやWhole Foodsから連絡を受けていないと話した。
UNFIのサンディ・ダグラスCEOは6月10日の決算説明会でこの攻撃について説明し、同社は「システムを安全に再稼働させ、できるだけ早く幅広い顧客サービスを復旧できるよう取り組みを続けている」と述べた。また、「可能な限り、顧客に短期的な解決策を提供している」とも語った。
ダグラス氏は、同社が現在、顧客への出荷を「限定的な範囲で」行っていることを確認した。サプライヤーや顧客が利用するシステムを含むUNFIの外部向けシステムは、依然として大部分がオフラインのままだ。TechCrunchによると、同社のウェブプラットフォームとVPNアクセスは火曜日時点で機能していない。
サイバー攻撃の性質は公表されていないものの、業界関係者の多くはランサムウェアが関与している可能性があるとみている。法執行機関には通報済みで、UNFIは侵害の調査と封じ込めを支援するため、外部のサイバーセキュリティ専門家を招いたとしている。
財務面への影響と市場の反応
市場は反応し、同社の株価は月曜日に7%近く下落し、25.94米ドルで引けた。UNFIは北米の食料品サプライチェーンにおける重要なつなぎ役だ。同社は大手チェーンや小規模小売店を含む3万以上の拠点に商品を供給し、50以上の配送センターから25万を超える商品SKUを取り扱っている。UNFIの年間売上高は300億米ドルを超える。
今回の混乱にもかかわらず、UNFIは少なくとも現時点では2025年の業績見通しを変更していない。同社は2025年5月3日までの四半期に81億米ドルの純売上高を計上したが、大規模な食料品契約の終了など、継続する課題も認めた。
SEC提出書類によると、調査はまだ「初期段階」にある。UNFIは、実際の影響が現在の予想と異なる可能性があると強調し、「将来予測に関する記述」にはリスクと不確実性が伴うと警告している。





